文章 進本 正浩 僕のパワースポット
その昔、応神天皇が産湯をつかった宇美八幡宮(糟屋郡宇美町)には、湯蓋(ゆぶた)の森、衣掛(きぬかけ)の森という2本の御神木がある。 "宇美"は"産み"につながり、安産の神様として有名だ。 志摩町に住む、くすの木の作家矢野義憲さんは、 この2本の木に作家として生きていくきっかけをいただいたという。 矢野さんの作品には、えも言われぬ魅力がある。 木の中にある命を静かに、そして力強く感じることができるのだ。 この夏僕は矢野さんから、そのルーツともいえる くすの木のいすをゆずっていただいた。 お産はすべてが安産ではない。 迷う時、疲れた時、僕はこのいすに座る。 今日もパワーをもらって安全をこころがけよう。 |